Ankerのオーディオブランド「Soundcore」から、待望の完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty 5」(以下、Liberty 5)が登場しました。Libertyシリーズは、高機能かつコストパフォーマンスに優れた製品として人気を博してきましたが、Liberty 5ではさらなる進化を遂げ、特にノイズキャンセリング性能と音質に磨きがかかっています。
この記事では、Anker Soundcore Liberty 5の魅力や機能を徹底的に掘り下げ、購入を検討している方が気になるポイントを分かりやすく解説します。

Anker Sound core Liberty 5 とは?主な特徴をチェック
Anker Soundcore Liberty 5は、日常使いから音楽・映画鑑賞、オンライン会議まで、幅広いシーンで活躍することを目指して開発された完全ワイヤレスイヤホンです。最新技術を惜しみなく投入し、ユーザーの期待を超える体験を提供することを目指しています。
特に注目すべきは、Soundcore史上最強クラスのノイズキャンセリング機能と、新たに搭載されたDolby Audioによる臨場感あふれるサウンドです。
Sound core Liberty 4との比較
特徴 | Anker Soundcore Liberty 4 | Anker Soundcore Liberty 5 |
ノイズキャンセリング | ウルトラノイズキャンセリング2.0 | ウルトラノイズキャンセリング3.5 |
音質 | デュアルドライバー (9.2mm+6mm) | 9.2mmダイナミックドライバー (ウーバーペール振動板、デュアル低音増強ダクト+バスレフ構造) |
外音取り込み | マイク2基 | マイク4基 |
バッテリー | イヤホン単体9時間/ケース込み28時間 | イヤホン単体12時間/ケース込み48時間 |
10分/15分充電再生時間 | 15分充電で3時間再生可能 | 10分充電で5時間再生可能 |
Bluetooth規格 | 5.3 | 5.4 |
防塵・防水性能 | IPX4 | IP55 |
デザイン | 通常 | スリムでスタイリッシュ |
充電ケース | やや大きい | やや小さい、軽い |
ヘルスモニタリング | あり (心拍など) | なし |
価格帯 | 12,999円 | 14,999円 |
驚きの静寂を実現する「ウルトラノイズキャンセリング 3.5」
Liberty 5の最大の特長の一つが、進化した「ウルトラノイズキャンセリング 3.5」です。この機能は周囲の騒音を正確に検知し効果的に打ち消すことで、音楽への没入感を高めたり、静かな環境で作業に集中したりすることを可能にします。AIが周囲の騒音レベルに合わせてリアルタイムで最適なノイズキャンセリング強度に自動調整するため、ユーザーが都度設定を変更する手間がありません。また、屋外での利用時に気になる風切り音も効果的に抑制するよう設計されており、ウォーキングやランニング中でも快適に音楽を楽しめます。さらに細やかなカスタマイズも可能で、Soundcoreアプリを使用すれば、手動でノイズキャンセリングのレベルを調整したり、特定の周波数帯のノイズ低減を強化したりすることもできます。
まるで映画館!Soundcore初の「Dolby Audio」対応
Liberty 5は、Soundcoreブランドの完全ワイヤレスイヤホンとして初めて「Dolby Audio」に対応しました。これにより、立体的で包み込まれるような音響体験が可能になります。Dolby Audioをオンにすると、音が頭の周りを駆け巡るような、あるいはライブ会場にいるかのような深みと広がりのある3Dサウンドが得られます。特に映画視聴時には、セリフの明瞭さを保ちつつ、効果音やBGMの迫力を最大限に引き出し、その真価を発揮します。主要な動画配信サービスや音楽ストリーミングサービスで増えているDolby Atmosなどの空間オーディオに対応した映画、音楽、ゲームコンテンツで、この効果を最大限に体感できるでしょう。Soundcoreアプリやイヤホンのタッチ操作でDolby Audioのオン/オフを簡単に切り替えられるため、コンテンツや好みに合わせて使い分けが可能です。
ハイレゾワイヤレス対応!LDACコーデックで高音質を実現
Liberty 5は、高音質コーデック「LDAC」に対応しており、「ハイレゾオーディオワイヤレス」認証を取得しています。これにより、従来のSBCやAACといったコーデックと比較して、より多くの情報量を伝送でき、原音に近いきめ細やかなサウンドを楽しめます。LDACは最大990kbpsのビットレートに対応し、ワイヤレスでありながらCDを超える情報量で、より繊細な音の表現、例えばアーティストの息遣いや楽器の繊細な音色までリアルに感じ取ることができます。この高音質を享受するためには、イヤホンだけでなく、スマートフォンや音楽プレイヤーなどの送信側デバイスもLDACに対応している必要があり、Androidスマートフォンを中心にLDAC対応機種が増えています。高音質な分、データ通信量やバッテリー消費は他のコーデックより大きくなる傾向がありますが、音質を最優先したいユーザーにとっては最適な選択肢となります。
大口径9.2mmダイナミックドライバーとバスレフ構造
Liberty 5は、音質の核となるドライバーに大口径の9.2mmダイナミックドライバーを採用しています。さらに、低音域の表現力を高めるためのバスレフ構造(位相反転型)を搭載しており、これにより豊かで深みのある、それでいて締まりのある質の高い低音を実現しています。EDMやロックなどのジャンルはもちろん、クラシック音楽のコントラバスのような低音楽器の再現性も向上させています。低音だけでなく、ボーカルが際立つ中音域や、シンバルのような高音域もクリアに再生するため、全体のバランスが良く、聴き疲れしにくいサウンドチューニングが施されています。この結果、特定のジャンルに偏ることなく、ポップス、ロック、ジャズ、クラシック、EDMなど、様々な音楽を高次元で楽しむことができます。
長時間再生と急速充電に対応したバッテリー性能
完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ上で重要なバッテリー性能も、Liberty 5は高いレベルを誇ります。ノイズキャンセリングをオフにした状態であれば、イヤホン単体で一度の充電で最大12時間という長時間再生が可能です。これは通勤・通学はもちろん、長時間の移動や作業にも十分対応できる長さです。ANCオン時でも最大8時間と、実用的な再生時間を確保しています。付属の充電ケースを併用することで、総再生時間はANCオフ時で最大48時間、ANCオン時で最大32時間に達するため、数日間の旅行や出張でもバッテリー切れの心配は少ないでしょう。さらに、わずか10分間の充電で最大5時間の音楽再生が可能な急速充電に対応しており、急な外出時やバッテリー残量が少なくなった際にも安心です。
安定した接続とマルチポイント対応のBluetooth 5.4
Liberty 5は、最新のBluetooth 5.4規格に対応しており、接続の安定性と低遅延を実現しています。この規格により、電波干渉の多い場所でも音が途切れにくく、安定したリスニング環境を提供し、動画視聴時の音ズレも低減されています。また、便利なマルチポイント接続にも対応しており、スマートフォンとPC、あるいは2台のスマートフォンなど、同時に2台のデバイスとペアリングし、必要に応じてシームレスに音声を切り替えることができます。例えば、PCで音楽を聴いている最中にスマートフォンに着信があっても、イヤホンを付け替えることなくそのまま通話に応答可能です。高音質コーデックのLDACやDolby Audioを利用している際でも、このマルチポイント接続が維持されるため、利便性を損なうことなく高音質を楽しめます。
クリアな通話を実現する6マイクAIノイズリダクション
Liberty 5は、左右のイヤホンに合計6つのマイクを搭載し、AIによるノイズリダクション技術を組み合わせることで、クリアな通話品質を実現しています。複数のマイクが協調して動作し、話者の声と周囲の騒音を区別することで、騒音を効果的に抑制し、自分の声だけを相手にクリアに届けます。これにより、駅のホームや賑やかなカフェ、風の強い屋外など、騒音が気になる環境でも、相手に聞き取りやすい音声で通話が可能です。クリアな音声は、オンライン会議やリモートワークでのコミュニケーションを円滑にし、自分の声が相手にしっかり伝わることで、会議の生産性向上にも貢献します。
直感的な操作が可能な感圧センサー
イヤホンのステム(軸部分)には感圧センサーが搭載されており、つまむような動作で各種操作が可能です。物理ボタン式のような押し込む際の不快感がなく、タッチセンサー式のような誤操作も起きにくいのが特徴です。主な操作としては、音楽の再生/一時停止、曲送り/曲戻し、音量調整、ノイズキャンセリングモードの切り替え(ANCオン/外音取り込み/標準)、着信への応答/通話終了、音声アシスタントの起動(Siri、Googleアシスタントなど)が行えます。さらに、Soundcoreアプリを利用すれば、左右のイヤホンの操作割り当てを自分の好みに合わせて変更することができ、より使いやすいようにパーソナライズが可能です。
自分だけの音質に!SoundcoreアプリとHearID 4.0
Soundcore製品の大きな魅力の一つが、多機能な専用アプリ「Soundcoreアプリ」です。Liberty 5もこのアプリに対応しており、様々なカスタマイズや機能拡張が可能です。特にHearID 4.0は、ユーザー自身の聴覚特性を簡単なテストで測定し、その結果に基づいて最適なイコライザープロファイル(HearIDサウンド)を自動生成します。これにより、自分にとって最も聴きやすい、パーソナライズされたサウンド体験が得られます。また、ポップス、ロック、ジャズ、クラシックなど、様々なジャンルに合わせた豊富なプリセットイコライザーが用意されているほか、自分で細かく周波数帯を調整できるカスタムイコライザー機能も搭載しており、徹底的に音質を追求できます。その他、ノイズキャンセリングモードの切り替えや強度調整、外音取り込みレベルの調整、操作方法のカスタマイズ、ファームウェアアップデートなど、イヤホンの様々な設定をアプリから行うことができます。
豊富なイヤーピースとIP55の防塵防水性能
快適な装着感と安定した利用のために、Liberty 5にはXXSからXLまでの非常に小さいサイズから大きいサイズまで、複数のイヤーピースが同梱されています。これにより、多くのユーザーが自分の耳に最適なフィット感を見つけやすくなっており、適切なサイズのイヤーピースを選ぶことは、音質向上やノイズキャンセリング効果の最大化にも繋がります。また、IP55の防塵防水性能も備えており、「塵埃の侵入を完全に防止することはできないが、電気機器の所定の動作及び安全性を阻害する量の塵埃の侵入があってはならない(防塵形)」、そして「いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない(防噴流形)」という保護等級です。これにより、雨の中での使用や、運動中の汗などからイヤホンを保護しますが、水中での使用や水没には対応していませんのでご注意ください。
Anker Sound core Liberty 5 はこんな人におすすめ
Anker Soundcore Liberty 5は、特に高音質な完全ワイヤレスイヤホンを求めている方、強力なノイズキャンセリング機能を重視する方、そして映画や音楽を没入感たっぷりに楽しみたい方にとって魅力的な選択肢となるでしょう。また、バッテリー持ちを気にしたくない方や、オンライン会議などで通話品質にもこだわりたい方にも適しています。Soundcoreアプリによる多機能性やカスタマイズ性の高さを活かしたいユーザーや、1万円台半ばの価格帯でフラッグシップモデルに迫る機能と音質を手に入れたい、コストパフォーマンスを重視する方にもおすすめです。
まとめ:Anker Sound core Liberty 5 は買いか?
Anker Soundcore Liberty 5は、進化したノイズキャンセリング機能、Soundcore初のDolby Audio対応、LDACによる高音質、そして十分なバッテリー性能と、現代の完全ワイヤレスイヤホンに求められる多くの要素を高次元で満たした製品です。
特に、1万円台半ばという価格を考えると、その機能の豊富さと完成度は非常に高く、多くのユーザーにとって「買い」と言える魅力的な選択肢となるでしょう。音質やノイズキャンセリング性能に妥協したくないけれど、価格も抑えたいという欲張りなニーズに応えてくれる一台です。ぜひAnker Soundcore Liberty 5をチェックして、その進化したサウンドと静寂を体験してみてください。